梨の声を聴くように、見え方の声に耳を澄ます
時折、西尾へ出かけます。
出張イノチグラスづくり。
あの場所にはいつも、
生きる力にあふれた空気があります。
土と向き合い、
季節とともに生きる方々。
みなさんとても元気で、パワフルで、
大地にしっかり根を張っているような力強さを感じます。
そんな西尾で出会った、ある方が
「ありたい姿」として話してくださった言葉がありました。
それは、
「梨の声を聴く」
ということ。
ご両親はこれまで、
農薬を与えることが
梨を守り、大切に育てることだと考えてこられたそうです。
けれどその方は、
梨の声を聴きながら、無農薬で100年の木を育てていきたい。
そう静かに、でもまっすぐに
話してくださいました。
その言葉を聞いた瞬間、
胸がふるえるような感覚がありました。
夫婦で長く関わってきた
地球交響曲(ガイアシンフォニー)の世界そのものだ、と。
自然も人も、
それぞれが持つ声に耳を澄ませながら
調和して生きていく。
そしてそれは、
イノチグラスづくりにも通じていました。
その方のお悩みは、
「足元が見えにくい」ということでした。
これまで遠近両用メガネを使われていましたが、
足元を見るときも
目線だけ下げて見ておられたため、
ちょっとした段差にも
怖さを感じていたそうです。
そこで今回は、
その方の目の使い方でも無理なく見えるよう、
単焦点レンズの度数を選択しました。
さらに、
イノチグラスが仕上がるまでの間にできることとして、
近くを見るときと
遠くを見るときの目の使い方の違い、
そして、違和感なく遠近両用を使うための見方のコツを
お伝えしました。
すると
「そんな使い方、知らなかった」
という言葉が返ってきました。
遠近両用でお悩みの方の中には、
レンズが合わないのではなく、
ただ“使い方”を知らないだけ
ということも少なくありません。
梨の声を聴くように、
目にも、見え方にも、
その人に合った声があります。
イノチグラスづくりは
ただ度数を合わせることではなく、
その方の見え方の声に耳を澄ませ、
その人らしく心地よく生きられる見方を
一緒に見つけていく時間。
西尾での出会いが、
そんなことを改めて教えてくれました。

出張製作は、日帰りで行けるエリアは2名様より承っております。
お気軽にお問い合わせください。

