『うーん!新聞が読めるね〜!』
トオルです。
夏が過ぎたと思ったら、急に寒くなり、秋はどこへ行ったんだ!
と大声を出したくなります。いや、大声を出しました(笑)
自分の脳が、秋を感知しないと、次の季節に移れない感覚です。
さて、私たちは80歳の方々のイノチグラスをお作りする機会もあります。
多くは「母も一緒にメガネ作りをお願いしたいです」と
娘さんがお母さまと一緒に、いらっしゃいます。
その日は、福井県越前市でイノチグラス 製作をしました。
間もなく、超ド級の大型台風が来る!という1日前となり
私たちはお客様の足元を心配していました。
そんな中、メールが届きました。
「(80歳近くの)母を連れて行っていいですか?
母は、酸素ボンベを必要とします。一緒にお願いします。」
私たちは「ご本人が作りたいという気持ちがあればやりましょう」
と返事をしました。
お話を聞けば「新聞が読みたい!」の8文字です。
(細かいですが、「!」の一文字。ここに気持ちが込められていました)
また困りごとは
・視野が狭い(左目の上半分が見えない)
・手持ちのメガネは新聞が読めない
うーん。私たちは悩みます。
通常は、お一人に2時間かかるイノチグラスです。
お二人で4時間を掛かってしまうと、集中力や体力は大丈夫だろうか?
なんとか、ご負担を減らしたい。
→幸いにも私たちは、夫婦で作成していますので
役割を分担して進めました。
私は声をかけます。
「新聞は、どうして読みたいの? いつも、どんな姿勢で読んでいるの?」
「こんな感じ?」
「これは、居心地いいですか?」
そして、あるところでお母様は一言。
「うーん!新聞が読めるね〜!」
しみじみと仰いました。
(決まった!と感じる瞬間でした。)
フレーム選びでは、ゴールドの色が好きということで、すぐに決まりました。
作り終えて、なんとも嬉しそうな、これならば満足という笑みがありました。
またひとつ、良い出逢いをいただきありがとうございました。
自分たちにできることは、ベストを尽くします。
あと!
私たちにも、よいことがありました。
お二人へお作りする時間を短くできたため、
台風が上陸する直前に、越前からから岐阜県まで帰れました。
ありがとうございます。